2006年10月16日

サビは大丈夫?

ある工務店さんから寄せられたご質問です。

サビ劣化については、10年20年30年40年…と経っても木材部分が支障ない限り
金物自体の耐久性には問題ないでしょうか?

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こんにちは、平田建設の仲宗根です。

確かに金属を使用していますので、サビについてはご心配ですね。

それでは、私共の金物を例にご説明しましょう!

ボルトやドリフトピン(梁を留める部材)は、在来工法にも使用されている
補強金物と同じ材質・メッキを使用していますので、それらと同等とお考え下さい。
(材質:軟鋼線材、メッキ:電気亜鉛メッキ(有色クロメート))

梁受金物(柱と梁を緊結する部材)については、ZAM鋼板(新溶融メッキ鋼板)
ホゾパイプ(土台と柱を接合する部材)には溶融亜鉛メッキ(どぶ漬け)を施して
いるため、耐食性に関しては充分信頼できるものであると確信しております。

しかしながら金物工法の普及が、阪神大震災以降ですから、せいぜい10年くらい
の実績しかございません。

ですから、○○さんが仰るように30年、40年後どうなるかというデータは
どこのメーカーも持っていないと思われます。そのため、ZAMの試験データ
やメッキメーカーの試験データを参考にする以外ないのが現状のようです。

そのデータによりますと
ZAM63年溶融亜鉛メッキが海岸地域で43年、田園地帯で60年
となっていていますので、耐久性としては充分ではないでしょうか?
ZAMに関しては、財団法人 日本建築センターの報告書もあり、データの信頼性
は高いようです。

ちなみにZAMに関しては、以下を参照してください。

http://www.nisshin-steel.co.jp/nisshin-steel/product/market/01zam/

                                       書き込み Nakasone



Posted by 建築屋ケンちゃん at 14:45│Comments(0)
 
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